トリグリセリドの合成・分解と運搬|第112回医師国家試験F1

第112回医師国家試験 F1(2018年)

正答:a

問題

脂質の代謝について正しいのはどれか。

a.トリグリセリドは肝臓で合成される。

b.食事中の脂質の大部分はコレステロールである。

c.リポ蛋白リパーゼはコレステロールを分解する。

d.トリグリセリド1gのエネルギー量は4kcalである。

e.小腸で消化吸収された脂質の多くは門脈内に流入する。

正答の理由

肝臓は脂肪酸などからトリグリセリドを合成し、VLDLに組み込んで血中へ送り出します。一方、食事由来の脂質は主にトリグリセリドで、小腸で吸収された長鎖脂肪酸は再びトリグリセリドとなり、カイロミクロンに組み込まれて主にリンパを経由します。

各選択肢の検討

a.正しい。肝臓はトリグリセリドを合成し、貯蔵やVLDLとしての輸送に利用します。

b.誤り。食事中の脂質の大部分はトリグリセリドです。

c.誤り。リポ蛋白リパーゼ〈LPL〉は、カイロミクロンやVLDLのトリグリセリドを加水分解します。

d.誤り。脂質の一般的なエネルギー換算値は1g当たり9kcalです。4kcal/gは糖質や蛋白質の値です。

e.誤り。食事由来の長鎖脂質の多くはリンパから体循環へ入ります。短鎖・中鎖脂肪酸が門脈へ入りやすいことと区別します。

覚えるポイント

肝臓で合成した脂質はVLDL、食事由来の長鎖脂質はカイロミクロンで運ばれる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第112回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました