在宅終末期医療と療養場所の希望|第112回医師国家試験E33

第112回医師国家試験 E33(2018年)

正答:a

問題

85歳の女性。肝門部胆管癌で数か月の余命と告知されている。本人の希望で在宅医療を行っており、疼痛に対するコントロールは十分に行われている。ある日、訪問した在宅医に「家族に迷惑がかかるから入院したい」と本人が告げた。

在宅医の対応として適切でないのはどれか。

a.「入院という選択はありません」

b.「自宅にはいたくないのですね」

c.「ご家族の思いも聞いてみませんか」

d.「訪問看護師も一緒に話し合いましょう」

e.「何か困っていることがあれば教えてください」

正答の理由

以前は自宅療養を希望していても、本人の希望や家族の介護状況は変化し得る。家族への遠慮や困り事を丁寧に聞き、家族や訪問看護師とも相談して療養場所を検討する。事情を聞かずに入院という選択肢を否定するaは不適切である。

各選択肢の検討

a.不適切であり正答。患者の意思を確認する前に選択肢を一方的に閉ざしている。

b.気持ちを確認する応答としてaほど不適切ではない。ただし、自宅が嫌だと決めつけず、家族への遠慮なのか本人の希望なのかを開かれた質問で確かめたい。

c.本人の同意の下で家族の受け止めや介護負担を確認し、本人の希望と合わせて相談できる。

d.日常の療養を支える訪問看護師と情報を共有し、支援の追加や療養場所を検討できる。

e.入院希望の背景にある症状、不安、介護の問題を把握するために適切である。

覚えるポイント

療養場所は本人の意向と支援状況を繰り返し確認して決める。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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