第112回医師国家試験 E11(2018年)
正答:d
問題
座位から体幹を前傾させると、より明瞭になる聴診所見はどれか。
a.Ⅲ音
b.Ⅱ音の分裂
c.頸動脈雑音
d.心基部拡張期雑音
e.心尖部収縮期雑音
正答の理由
大動脈弁逆流による拡張期雑音は、座位で前傾し、呼気終末に聴くと捉えやすくなります。体位により心臓と胸壁との位置関係が変わるためです。選択肢では心基部拡張期雑音を選びます。
各選択肢の検討
a.本問では選びません。低調なⅢ音は心尖部でベルを軽く当て、左側臥位で聴き取りやすくなります。
b.本問では選びません。肺動脈弁領域で呼吸に伴う分裂の変化を評価することが基本です。
c.本問では選びません。頸動脈上で聴診し、心雑音の放散や局所狭窄等を評価します。前傾位による増強の代表ではありません。
d.正しい。大動脈弁逆流の拡張期雑音を、座位前傾・呼気終末で聴取しやすくします。
e.本問では選びません。僧帽弁逆流等の評価では心尖部と放散を確認し、必要に応じ左側臥位等を用います。
覚えるポイント
大動脈弁逆流の拡張期雑音は座位前傾・呼気終末で聴く。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。