第112回医師国家試験 E9(2018年)
正答:d
問題
異常呼吸と疾患の組合せで誤っているのはどれか。
| 選択肢 | 異常呼吸 | 疾患 |
|---|---|---|
| a | 起坐呼吸 | 肺水腫 |
| b | 呼気延長 | 気管支喘息 |
| c | 口すぼめ呼吸 | COPD |
| d | Kussmaul呼吸 | 過換気症候群 |
| e | Cheyne-Stokes呼吸 | 脳梗塞 |
正答の理由
Kussmaul呼吸は、糖尿病性ケトアシドーシスなどの代謝性アシドーシスを代償する深い呼吸です。過換気症候群で一次的にCO2が過剰に排出される呼吸性アルカローシスとは病態が異なります。したがってdの組合せが誤りです。
各選択肢の検討
a.正しい組合せです。肺うっ血・肺水腫では臥位で呼吸苦が増し、起こすと軽減する起坐呼吸を認めます。
b.正しい組合せです。喘息の気流制限で呼気が延長します。重篤な発作では呼吸音の減弱等もあり、呼気延長だけで重症度を決めません。
c.正しい組合せです。口をすぼめて呼出することで呼気時の気道虚脱を抑え、息を吐きやすくします。
d.正答。誤った組合せです。Kussmaul呼吸の背景は代謝性アシドーシスであり、過換気症候群とは区別します。
e.正しい組合せです。呼吸の深さが増減し無呼吸を挟む周期性呼吸で、脳梗塞等の神経疾患や心不全に伴うことがあります。すべての脳梗塞でみられる所見ではありません。
覚えるポイント
Kussmaul呼吸は代謝性アシドーシスの代償。Cheyne-Stokes呼吸は無呼吸を挟む周期性変化。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。