第112回医師国家試験 E7(2018年)
正答:e
問題
死にゆく人の心の動きを、否認、怒り、取引き、抑うつ、受容の5段階で表し、終末期ケアの在り方に影響を与えた“On death and dying”(死ぬ瞬間)の著者はどれか。
a.William Osler〈ウィリアム・オスラー〉
b.Helen Adams Keller〈ヘレン・アダムス・ケラー〉
c.Albert Schweitzer〈アルベルト・シュヴァイツァー〉
d.Florence Nightingale〈フロレンス・ナイチンゲール〉
e.Elisabeth Kübler-Ross〈エリザベス・キュブラー=ロス〉
正答の理由
“On Death and Dying”の著者はElisabeth Kübler-Rossです。死に直面した人への対話から示した否認・怒り・取引き・抑うつ・受容という反応が知られています。ただし全員がこの順序で5段階を経るわけではなく、反応は重なったり戻ったりします。個々の患者を段階に当てはめて受容を迫るためのモデルではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。近代臨床医学・医学教育への貢献で知られる医師ですが、本書の著者ではありません。
b.誤り。著述家・社会活動家として知られますが、本書の著者ではありません。
c.誤り。医師・思想家として知られますが、本書の著者ではありません。
d.誤り。近代看護の発展に大きく関わりましたが、本書の著者ではありません。
e.正しい。キュブラー=ロスによる死にゆく人々との対話の著作です。
覚えるポイント
著者はキュブラー=ロス。5段階を全員に共通する必須の順序として扱わない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。