肉眼的血尿の尿路評価|第112回医師国家試験D69

第112回医師国家試験 D69(2018年)

正答:c・d

問題

78歳の男性。約1か月前から断続的に生じる肉眼的血尿を主訴に来院した。排尿時痛はない。60歳時に前立腺癌に対して放射線照射を行った。喫煙歴はない。血液所見に異常を認めない。PSA値は0.01 ng/mL(基準4.0以下)。

まず行うべき検査はどれか。2つ選べ。

a.骨シンチグラフィ

b.腎シンチグラフィ

c.腹部超音波検査

d.膀胱鏡検査

e.FDG-PET

正答の理由

高齢男性の無痛性肉眼的血尿では尿路腫瘍を除外する。骨盤放射線治療歴から放射線性膀胱炎も考えるが、それだけと決め付けない。選択肢では腹部超音波で腎・膀胱などを評価し、膀胱鏡で膀胱粘膜を直接観察する。上部尿路には必要に応じCT尿路造影等を追加し、超音波だけですべての腫瘍を除外しない。

各選択肢の検討

a.転移性骨病変を疑う際の検査で、血尿の出血源を調べる最初の検査ではない。

b.腎機能や尿路通過の評価に用いるが、尿路腫瘍の初期検索の中心ではない。

c.腎・膀胱の腫瘤や水腎症などを非侵襲的に調べる。

d.膀胱腫瘍や放射線性膀胱炎などを直接評価する。

e.尿へのFDG排泄もあり、血尿の初期尿路評価として膀胱鏡や形態画像に代えて用いない。

覚えるポイント

無痛性肉眼的血尿は、放射線治療歴や低PSAがあっても尿路腫瘍を除外する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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