気胸の身体所見|第112回医師国家試験D5

第112回医師国家試験 D5(2018年)

正答:e

問題

気胸でみられる所見はどれか。

a.胸壁動揺

b.下顎呼吸

c.テタニー

d.呼気の延長

e.患側の呼吸音減弱

正答の理由

気胸では胸腔内に空気がたまって肺が虚脱し、患側の換気と胸壁への呼吸音の伝わりが低下します。このため患側の呼吸音減弱が代表的です。小さな気胸では所見が乏しい場合もあり、聴診だけで除外しません。

各選択肢の検討

a.誤り。胸壁の奇異性運動は、多発肋骨骨折によるフレイルチェスト等でみられます。

b.誤り。下顎を動かすようなあえぎ呼吸は重篤な呼吸・循環障害の所見で、通常の気胸に特徴的ではありません。

c.誤り。低カルシウム血症や過換気に伴うアルカローシス等で生じる筋の強直です。

d.誤り。気道狭窄による喘息やCOPDなどで典型的な所見です。

e.正しい。患側の呼吸音が減弱、あるいは消失します。

覚えるポイント

突然の胸痛・呼吸困難と片側呼吸音減弱では気胸を疑う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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