蕁麻疹の皮疹:膨疹|第112回医師国家試験C25

第112回医師国家試験 C25(2018年)

正答:e

問題

32歳の女性。痒みを伴う皮疹を主訴に来院した。昨日夕食後に皮疹が背部に出現し、消退した後に下肢に同様の皮疹が出現した。下肢の写真(別冊No.2)を別に示す。

この皮疹の種類はどれか。

a.丘疹

b.局面

c.紅斑

d.水疱

e.膨疹

大小の浮腫性隆起が融合した下肢の皮疹
下肢の皮疹 / 出典:厚生労働省・第112回C別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真では紅色調の皮膚に、大小の浮腫性隆起が融合して不整形・環状の病変を作っています。強い痒みがあり、一度消退して別部位へ出現する経過は蕁麻疹の膨疹に合致します。食後という時間関係だけで特定の食物アレルギーと断定はできません。

画像の見方

下肢に大小の盛り上がった紅色〜皮膚色の病変があり、融合して環状・地図状を呈しています。水疱内容はなく、経過と合わせて膨疹と判断します。

各選択肢の検討

a.小さな充実性隆起を指しますが、今回の一過性浮腫性病変を表す適切な名称ではありません。

b.平坦に盛り上がった面状病変の一般的な形態用語で、一過性の膨疹を優先して表現します。

c.発赤は伴いますが、平坦な色調変化だけではなく浮腫性の隆起があります。

d.内部に液体のたまった病変ではありません。

e.正しい。真皮の浮腫による一過性の隆起で、蕁麻疹に特徴的です。

覚えるポイント

痒い浮腫性隆起が消長する=膨疹。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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