第112回医師国家試験 C1(2018年)
正答:e
問題
アルコールによる手指衛生の効果が高いのはどれか。
a.破傷風菌
b.ノロウイルス
c.ロタウイルス
d.ボツリヌス菌
e.インフルエンザウイルス
正答の理由
公式正答はeです。インフルエンザウイルスは脂質性エンベロープを持ち、適切な濃度・量・接触時間のアルコール製剤による不活化が期待できます。ただし「エンベロープがないウイルスにはすべて無効」と覚えるのは不正確です。ロタウイルスも製剤・濃度等によって不活化されるため、cを絶対的な無効例とはしません。汚れがある手や胃腸炎患者のケアでは、石けんと流水による手洗いも重視します。
各選択肢の検討
a.芽胞には通常のアルコール消毒の効果を期待できません。栄養型と芽胞を区別します。
b.アルコールだけに頼らず、石けんと流水による手洗いを行います。
c.非エンベロープウイルスですが、適切なアルコール製剤で不活化される場合があります。無効と断定せず、本問の単一正答はeと整理します。
d.芽胞を形成するため、通常のアルコール消毒で芽胞まで処理できるとはしません。
e.正しい。脂質性エンベロープを有し、アルコールによる不活化が期待できます。
覚えるポイント
アルコールは芽胞に無効。ウイルスはエンベロープだけで一律に判断せず、製剤・濃度・使用条件も見る。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。