乳癌疑いの超音波と針生検|第112回医師国家試験A71

第112回医師国家試験 A71(2018年)

正答:c・d

問題

64歳の女性。乳がん検診のマンモグラフィで異常を指摘され来院した。左乳房に長径約2cmの腫瘤を触知する。腫瘤は境界不明瞭で硬く圧痛を認めない。乳頭からの分泌物を認めない。マンモグラム(別冊No.36)を別に示す。

次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。

a.血管造影

b.乳管造影

c.経皮的針生検

d.乳房超音波検査

e.骨シンチグラフィ

左乳房のスピキュラを伴う高濃度腫瘤
別冊No.36 / 出典:厚生労働省・第112回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

硬く境界不明瞭な腫瘤と、マンモグラフィのスピキュラを伴う腫瘤から乳癌を疑います。乳房超音波で病変と腋窩を評価し、画像誘導下の針生検等で組織診断を行います。画像だけで悪性を確定せず、診察・画像・病理を対応させて診断します。

画像の見方

一側乳房に不整形の高濃度腫瘤があり、辺縁から放射状に伸びるスピキュラを伴います。悪性を疑う所見ですが、病理診断が必要です。

各選択肢の検討

a.乳房腫瘤の初期精密検査として行いません。

b.主に病的乳頭分泌の原因評価などで用い、本例の優先検査ではありません。

c.正しい。組織を採取して良悪性や病型を診断します。

d.正しい。腫瘤の性状と範囲を評価し、生検の誘導にも用います。

e.まず原発乳房病変を診断する段階であり、初期検査として優先しません。

覚えるポイント

乳房の疑わしい腫瘤は診察・画像・病理を対応させる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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