第112回医師国家試験 A15(2018年)
正答:a・b・e
問題
妊娠初期の超音波検査で診断できるのはどれか。3つ選べ。
a.稽留流産
b.異所性妊娠
c.胎児発育不全
d.胎児21 trisomy
e.2絨毛膜2羊膜性双胎
正答の理由
妊娠初期の超音波では、胎嚢の位置、胎芽・心拍、双胎の膜性などを評価でき、診断基準を満たせば稽留流産、異所性妊娠、2絨毛膜2羊膜性双胎を診断できます。極めて早期には1回の検査で断定せず、間隔を置いた再検などが必要です。NTなどの超音波所見は染色体異常のリスク評価に役立ちますが、21トリソミーの確定診断ではありません。
各選択肢の検討
a.正しい。胎芽の大きさや心拍の消失等を適切な基準・再検で確認します。
b.正しい。子宮外の胎嚢・卵黄嚢・胎芽等から診断できます。子宮内胎嚢が見えないだけで即断しません。
c.通常、妊娠中後期の推定胎児体重や成長経過等を用いて評価し、初期の単回超音波で確定する対象ではありません。
d.超音波はリスクを示すことはあっても、21トリソミーを確定する検査ではありません。
e.正しい。胎嚢・絨毛膜・羊膜・胎盤や隔壁の所見から膜性を評価します。
覚えるポイント
初期超音波は妊娠位置・生存性・膜性。染色体異常はリスク評価と確定診断を分ける。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第112回医師国家試験問題および正答
- NICE NG126:初期妊娠の生存性と異所性妊娠の診断
- NICE NG137:双胎の絨毛膜性・羊膜性
- ACOG/SMFM Practice Bulletin162:出生前スクリーニングと確定診断
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。