悪性を疑う乳房石灰化の組織診断|第111回医師国家試験I49

第111回医師国家試験 I49(2017年)

正答:d

問題

61 歳の女性。乳がん検診のマンモグラフィで異常を指摘されたため来院した。 左右の乳房に腫瘤を触知しない。乳房超音波検査で不整形、境界不明瞭で内部に点状の高エコースポットを伴う低エコー領域を認める。マンモグラム(別冊No. 7A〜C)を別に示す。

次に行うのはどれか。

a.FDG-PET

b.乳房 MRI

c.胸腹部 CT

d.経皮的針生検

e.骨シンチグラフィ

左乳房に集簇する不整な石灰化を認める。A右乳房、B左乳房、C左乳房拡大のラベルを保持。
No.7 A〜C:マンモグラム / 出典:厚生労働省・第111回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

左乳房に集簇する不整な石灰化があり、超音波でも不整形・境界不明瞭な低エコー領域を認めます。乳癌を疑い、まず画像誘導下の経皮的針生検で組織診断を行います。画像のみで非浸潤癌などの組織型や病期を確定しません。

画像の見方

左乳房に集簇する不整な石灰化を認める。A右乳房、B左乳房、C左乳房拡大のラベルを保持。

各選択肢の検討

a.誤り。全身病変の評価に用いる場合がありますが、組織診断に代わりません。

b.誤り。局所進展や追加病変の評価に用いることがありますが、本例では針生検が優先です。

c.誤り。確定診断前に遠隔転移検索を優先する状況ではありません。

d.正しい。超音波やマンモグラフィによる誘導を用い、対象病変を確実に採取します。

e.誤り。骨転移の評価に用いる検査で、乳房病変の確定診断にはなりません。

覚えるポイント

悪性を疑う乳房画像は、まず組織を採って確かめる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第111回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました