胃破裂・中腸軸捻転の緊急手術|第111回医師国家試験I33

第111回医師国家試験 I33(2017年)

正答:a・c

問題

緊急開腹手術を必要とする疾患はどれか。2つ選べ。

a.胃破裂

b.肥厚性幽門狭窄症

c.中腸軸捻転症

d.臍ヘルニア

e.Hirschsprung 病

正答の理由

胃破裂は腹膜炎・全身状態悪化を、中腸軸捻転は腸管虚血・壊死を起こし得るため、蘇生や減圧などと並行して緊急外科治療が必要です。他の疾患も合併症次第では緊急対応が必要ですが、病名だけから直ちに緊急開腹を要する代表的な2つはa・cです。

各選択肢の検討

a.正しい。消化管内容が腹腔内に漏れるため、通常は緊急手術で穿孔部閉鎖などの感染源制御を行います。

b.誤り。治療は必要ですが、まず脱水・電解質異常を補正し、状態を整えて幽門筋切開などを行います。直ちに緊急開腹という比較では選びません。

c.正しい。腸間膜血管が捻じれて広範な腸管壊死に進み得るため、迅速な解除・外科治療が必要です。

d.誤り。合併症のない小児臍ヘルニアは自然閉鎖を待つ場合があり、一律の緊急開腹適応ではありません。嵌頓などは別です。

e.誤り。腸炎や閉塞の重症度で緊急対応もあり得ますが、一般には減圧・全身管理と計画的な根治術を検討する病態です。

覚えるポイント

穿孔と血流障害を伴う捻転は、待つことで壊死・敗血症が進む。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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