第111回医師国家試験 I32(2017年)
正答:c・e
問題
尿路結石の再発予防に有用なのはどれか。2つ選べ。
a.プリン体の摂取
b.ビタミンCの摂取
c.クエン酸製剤の内服
d.カルシウムの摂取制限
e.1日2L 以上の水分摂取
正答の理由
尿を十分に希釈する水分摂取と、適応に応じたクエン酸製剤が再発予防に有用です。クエン酸はCaと結合し結晶形成を抑え、尿のアルカリ化にも働きます。ただし結石成分、尿pH、腎機能などに応じて使用し、全結石患者へ一律に処方する意味ではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。プリン体の過剰摂取は尿酸負荷を増やし、尿酸結石などの再発予防にはなりません。
b.誤り。ビタミンCの過剰摂取はシュウ酸産生を増やし得るため、予防目的で増量しません。通常の食事摂取をすべて避ける意味ではありません。
c.正しい。低クエン酸尿や尿酸結石など、病態に応じて結晶形成抑制・尿アルカリ化を目的に用います。過度のアルカリ化や高K血症には注意します。
d.誤り。食事Caの一律制限は腸管でのシュウ酸吸収を増やすおそれがあります。通常量の食事Caを保ちます。
e.正しい。尿の希釈が再発予防になります。ただし「2L以上飲めば全員十分」ではありません。現行指針では一般に飲水2.5〜3L/日程度や十分な尿量を目安とし、発汗・心腎機能などで調整します。
覚えるポイント
十分な水分と、石の種類・尿所見に応じたクエン酸。食事Caはむやみに制限しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。