慢性大腸炎に伴う大腸癌リスク|第111回医師国家試験I19

第111回医師国家試験 I19(2017年)

正答:e

問題

大腸疾患のうち大腸癌の発生母地となるのはどれか。

a.憩室炎

b.Crohn病

c.虚血性腸炎

d.巨大結腸症

e.潰瘍性大腸炎

正答の理由

公式正答は潰瘍性大腸炎です。広範で長期に続く大腸炎は炎症関連発癌の背景となり、病変範囲・罹病期間・炎症の程度などに応じた内視鏡監視を行います。ただし大腸病変を伴うCrohn病にも大腸癌リスクがあり、bを「発癌母地にならない」と断定するのは医学的に不正確です。

各選択肢の検討

a.誤り。憩室炎そのものを本問の代表的な炎症関連発癌母地とはしません。ただし腫瘍との鑑別は必要です。

b.公式正答には含まれません。ただし大腸型Crohn病の慢性炎症でも大腸癌リスクが増加し、監視の対象になり得ます。

c.誤り。典型的な炎症関連発癌母地として本問で選ぶ疾患ではありません。

d.誤り。腸管拡張の状態だけを大腸癌の代表的発生母地とはしません。

e.正しい。長期・広範囲の潰瘍性大腸炎は炎症関連大腸癌のリスクとなります。

覚えるポイント

公式e。ただし大腸型Crohn病にも発癌リスクがあり、IBDの監視は個別化する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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