第111回医師国家試験 I18(2017年)
正答:b
問題
HIVに感染した患者において、ST合剤の内服で予防できるのはどれか。
a.Kaposi肉腫
b.ニューモシスチス肺炎
c.クリプトコックス髄膜炎
d.サイトメガロウイルス網膜炎
e.*Mycobacterium avium/intracellulare* complex感染症
正答の理由
ST合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)は、免疫低下時のニューモシスチス肺炎の予防に用います。適応はCD4数、ARTによるウイルス抑制、既往などで判断し、HIV感染者全員へ一律に投与するわけではありません。トキソプラズマ症の予防効果もあります。
各選択肢の検討
a.誤り。HHV-8と関連する腫瘍で、ST合剤による予防対象ではありません。
b.正しい。ニューモシスチス肺炎の一次・二次予防に用います。
c.誤り。ST合剤はこの真菌感染の予防薬ではありません。
d.誤り。ST合剤でCMV網膜炎を予防するものではありません。
e.誤り。ST合剤をMAC感染の予防薬として用いません。
覚えるポイント
ST合剤はPCP予防。CD4数・ART・感染既往を踏まえて適応を決める。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。