Marfan症候群の母指徴候・手首徴候|第111回医師国家試験I16

第111回医師国家試験 I16(2017年)

正答:d

問題

健常成人の手の写真(別冊No.3A、B)を別に示す。

これらの握り方や組み方が特徴的な所見を示すのはどれか。

a.Cushing症候群

b.Ehlers-Danlos症候群

c.Klinefelter症候群

d.Marfan症候群

e.Turner症候群

Aは母指を握り込む手、Bは反対側の手首を母指と小指で囲む手技。陽性所見の患者写真ではない。
No.3A・B:健常成人による手の握り方・組み方 / 出典:厚生労働省・第111回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

Aは母指を握り込む母指徴候、Bは反対側の手首を母指と小指で囲む手首徴候を調べる手技です。Marfan症候群の長い指や細い手首では陽性となり、全身所見の評価に使います。写真は健常成人による手技の例であり、この写真自体を陽性所見やMarfan症候群と診断するものではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。皮膚菲薄化や紫紅色皮膚線条などを評価する病態で、この2徴候を代表所見とはしません。

b.誤り。関節過可動や皮膚過伸展などが問題になりますが、この組合せで問われる代表疾患はMarfan症候群です。

c.誤り。性腺機能低下などが主体で、この2徴候を代表としません。

d.正しい。母指末節全体が手掌の尺側縁を越える母指徴候、手首を囲んだ母指と小指が重なる手首徴候が診断評価に含まれます。

e.誤り。低身長や翼状頸などが特徴で、この2徴候の代表疾患ではありません。

覚えるポイント

手首徴候・母指徴候はMarfanの全身評価に用いるが、単独で確定診断しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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