第111回医師国家試験 I13(2017年)
正答:c
問題
足関節の可動域を測定して次の結果を得た。
| 背屈 | 底屈 | |
|---|---|---|
| 自動運動 | 不能 | 45° |
| 他動運動 | 20° | 45° |
考えられるのはどれか。
a.足関節拘縮
b.脛骨神経麻痺
c.総腓骨神経麻痺
d.アキレス腱断裂
e.足関節靱帯損傷
正答の理由
他動では背屈20°が可能なのに、自力での背屈ができません。関節そのものの可動性は保たれ、足関節背屈筋の運動障害を考えます。背屈筋を支配する深腓骨神経を含む総腓骨神経の麻痺が、選択肢では最も合います。実際はL5神経根など他の原因も診察で鑑別します。
各選択肢の検討
a.誤り。関節拘縮なら他動可動域も制限されます。
b.誤り。足関節底屈の障害が中心になります。
c.正しい。背屈不能と底屈保持から足下垂を考えます。
d.誤り。主に底屈力やつま先立ちが障害されます。
e.誤り。疼痛や不安定性などを評価しますが、背屈の自動運動だけの消失を最もよく説明する肢ではありません。
覚えるポイント
自動のみ不能で他動可動域が保たれれば、関節拘縮より筋・神経の運動障害を考える。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。