尿細管の部位とBartter症候群|第111回医師国家試験I9

第111回医師国家試験 I9(2017年)

正答:c

問題

糸球体と尿細管の模式図を示す。

障害部位と疾患の組合せで正しいのはどれか。

a.① ― 腎性尿崩症

b.② ― Gitelman症候群

c.③ ― Bartter症候群

d.④ ― 遠位尿細管性アシドーシス

e.⑤ ― Fanconi症候群

①糸球体、②近位尿細管、③Henle係蹄上行脚、④遠位曲尿細管、⑤集合管。
糸球体・尿細管模式図①〜⑤ / 出典:厚生労働省・第111回I問題(原本の該当ページ)

正答の理由

①は糸球体、②は近位尿細管、③はHenle係蹄の太い上行脚、④は遠位曲尿細管、⑤は集合管です。Bartter症候群は主に太い上行脚の塩類再吸収障害であるため③と対応します。遺伝子型によって障害部位に重なりがある点は、模式図の基本対応と分けて理解します。

画像の見方

③の指示線は係蹄の太い上行脚を指す。④は糸球体付近を通過した後の曲がった尿細管、⑤は右側の集合管。

各選択肢の検討

a.誤り。腎性尿崩症は主に集合管のバソプレシンへの反応が障害されます。

b.誤り。Gitelman症候群の代表的障害部位は遠位曲尿細管で、②の近位尿細管ではありません。

c.正しい。太い上行脚の輸送体・チャネルなどの障害が基本です。

d.誤り。この設問で遠位RTAと対応するのは、主に集合管のα介在細胞による酸排泄障害です。④の遠位曲尿細管とは区別します。

e.誤り。Fanconi症候群は近位尿細管の多種類の物質の再吸収障害です。

覚えるポイント

近位=Fanconi、太い上行脚=Bartter、遠位曲尿細管=Gitelmanが基本。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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