第111回医師国家試験 I8(2017年)
正答:d
問題
ビタミンK欠乏症の患者において血液検査で低値となるのはどれか。
a.FDP
b.PT-INR
c.PIVKA-II
d.ヘパプラスチンテスト
e.APTT〈活性化トロンボプラスチン時間〉
正答の理由
ビタミンKが欠乏すると、Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子の正常な活性化に必要なγカルボキシル化が障害されます。Ⅱ・Ⅶ・Ⅹ因子の総活性を反映するヘパプラスチンテストは、凝固活性を%で表すため低値になります。一方、凝固に要する時間やPT-INRは延長・上昇の方向です。
各選択肢の検討
a.誤り。FDPはフィブリンなどの分解産物で、単純なビタミンK欠乏で低下する代表的項目ではありません。
b.誤り。外因系凝固能の低下により上昇します。
c.誤り。不十分なカルボキシル化を受けた異常プロトロンビンであり、増加します。
d.正しい。活性%が低下します。
e.誤り。重い欠乏では延長し得ます。軽度では正常のこともあり、低値が典型ではありません。
覚えるポイント
ビタミンK欠乏では、凝固活性%は低下、凝固時間・PT-INRは延長/上昇。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。