鼓膜の液面形成と滲出性中耳炎|第111回医師国家試験I7

第111回医師国家試験 I7(2017年)

正答:c

問題

右鼓膜写真(別冊No.1 ①〜⑤)と疾患の組合せで正しいのはどれか。

a.① ― 真珠腫性中耳炎

b.② ― 耳硬化症

c.③ ― 滲出性中耳炎

d.④ ― 慢性鼓膜炎

e.⑤ ― 慢性化膿性中耳炎

①中央穿孔、②発赤、③鼓膜奥の液面、④明らかな炎症に乏しい鼓膜、⑤上方の陥凹を認める。
No.1:右鼓膜①〜⑤ / 出典:厚生労働省・第111回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

③では鼓膜の奥に褐色調の貯留液と液面がみえ、滲出性中耳炎に合います。鼓膜表面の発赤だけでなく、穿孔や中耳腔内の液体、上方の陥凹などを区別して写真を読みます。

画像の見方

③の鼓膜奥に褐色調の貯留液と液面を認める。①の穿孔、②の発赤、⑤上方の陥凹も確認。

各選択肢の検討

a.誤り。①は中央部の鼓膜穿孔が目立ち、慢性穿孔性中耳炎を考える像です。

b.誤り。②は強い発赤・血管拡張を認め、通常の耳硬化症の鼓膜像とは合いません。

c.正しい。鼓膜の奥の液面形成が中耳貯留液を示します。

d.誤り。④には慢性鼓膜炎を示す明らかな炎症性変化がありません。

e.誤り。⑤は上方の深い陥凹と白色調の付着物が目立ち、真珠腫性中耳炎を疑う像です。

覚えるポイント

鼓膜の奥の液面・気泡は中耳貯留液の手掛かり。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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