幻視とせん妄|第111回医師国家試験H17

第111回医師国家試験 H17(2017年)

正答:c

問題

幻視が多いのはどれか。

a.躁病

b.うつ病

c.せん妄

d.統合失調症

e.心的外傷後ストレス障害

正答の理由

せん妄は急性に生じる注意・認知・意識の障害で、日内変動や幻覚を伴います。選択肢の中では幻視が多い病態としてせん妄を選びます。幻視だけで診断せず、身体疾患、薬剤、離脱などの原因を調べます。

各選択肢の検討

a.誤り。気分の高揚、活動性の増加、睡眠欲求の減少などが中心です。精神病症状を伴うことはありますが、幻視の代表ではありません。

b.誤り。抑うつ気分や興味・喜びの低下が中心です。精神病性うつ病もありますが、この比較ではせん妄が適切です。

c.正しい。幻視を含む知覚の異常を伴い得ます。急性発症と注意障害、症状の変動を併せて捉えます。

d.誤り。幻覚を伴い得ますが、典型的には幻聴が目立ちます。幻視が絶対にないという意味ではありません。

e.誤り。外傷体験の再体験、回避、過覚醒などが中心です。フラッシュバックを通常の幻視と同一視しません。

覚えるポイント

幻視と急性の注意障害・変動があればせん妄を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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