第111回医師国家試験 H16(2017年)
正答:e
問題
間接ビリルビン優位の黄疸を呈するのはどれか。
a.肝硬変
b.肝細胞癌
c.急性肝炎
d.膵頭部癌
e.溶血性貧血
正答の理由
赤血球の破壊が亢進すると、ヘモグロビン由来のビリルビン産生が増え、肝で抱合される前の間接ビリルビンが上昇します。選択肢では溶血性貧血が典型です。
各選択肢の検討
a.誤り。肝細胞障害や排泄障害による黄疸で、間接優位を代表する疾患ではありません。病期や合併病態で分画は変わります。
b.誤り。黄疸を来す場合は背景肝障害や胆道閉塞などを評価し、腫瘍そのものから間接優位とは決めません。
c.誤り。肝細胞の障害で抱合・排泄が障害され、直接・間接の双方が上昇し得ます。溶血のような間接優位の代表ではありません。
d.誤り。胆道閉塞を来すと、主に直接ビリルビン優位の閉塞性黄疸になります。
e.正しい。赤血球破壊に伴って間接ビリルビンの産生が増加します。
覚えるポイント
溶血による産生増加では間接ビリルビン優位。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。