外転障害を示す外転神経麻痺|第111回医師国家試験G32

第111回医師国家試験 G32(2017年)

正答:a

問題

眼位および眼球運動の診察を行っている。9方向の眼位(別冊No. 4)を別に示す。

診断はどれか。

a.外転神経麻痺

b.滑車神経麻痺

c.顔面神経麻痺

d.三叉神経麻痺

e.動眼神経麻痺

9方向眼位で片眼の外転制限。
No.4:9方向眼位 / 出典:厚生労働省・第111回G別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

9方向眼位では、片眼が外側へ十分動かない所見が目立ちます。外側直筋を支配する外転神経〈第Ⅵ脳神経〉の麻痺が合います。内転や上下転の障害を主とする神経麻痺と区別します。画像だけで麻痺の原因まで確定はできません。

画像の見方

9方向眼位で片眼の外転制限。

各選択肢の検討

a.正しい。外側直筋の機能低下によって外転障害を来します。

b.誤り。上斜筋を支配し、主に内転位での下転などに関係するため、単純な外転障害の説明ではありません。

c.誤り。眼輪筋を支配して閉眼に関わりますが、眼球を外転させる神経ではありません。

d.誤り。顔面感覚や咀嚼筋などに関係し、外側直筋の運動を支配しません。

e.誤り。外側直筋と上斜筋以外の多くの外眼筋に関わり、内転・上下転障害や眼瞼下垂などを評価します。

覚えるポイント

外側直筋―外転神経―外転を対応させる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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