第111回医師国家試験 G25(2017年)
正答:b
問題
人口動態統計(平成27年)における妊産婦死亡について正しいのはどれか。
a.妊産婦死亡は妊娠中から分娩後7日目までの死亡をいう。
b.産科的合併症で死亡したものを直接産科的死亡という。
c.妊産婦死亡率は1,000出生当たりの数で示す。
d.肺血栓塞栓症が原因疾患として最も多い。
e.妊産婦死亡数は年間約200人である。
正答の理由
妊娠・分娩・産褥の産科的合併症による死亡を直接産科的死亡といいます。人口動態統計の妊産婦死亡は、妊娠中または妊娠終了後満42日未満で、妊娠やその管理に関連・増悪した原因による死亡です。不慮・偶発の原因は除きます。2015年は39人、死亡率は出産10万対3.8で、200人ではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。分娩後7日までに限りません。人口動態統計では妊娠終了後満42日未満が範囲です。
b.正しい。妊娠・分娩・産褥の産科的合併症が原因の死亡です。
c.誤り。出産(出生+死産)10万対で示します。国際的な出生を分母とする指標と区別します。
d.誤り。肺血栓塞栓症も重要ですが、2015年の最多原因としてこの記述を選びません。
e.誤り。2015年の妊産婦死亡は39人です。統計上の定義を広げた産後1年以内の全死亡と混同しません。
覚えるポイント
妊産婦死亡は定義・分母・年次をそろえて比較する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- e-Stat:人口動態統計5-37、定義・直接産科的死亡
- 厚生労働省:妊産婦死亡数・率の年次推移、資料印刷5頁
- 岡山県医師会報1478号:平成27年妊産婦死亡内訳、physical2
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。