第111回医師国家試験 G20(2017年)
正答:e
問題
男性ホルモンについて正しいのはどれか。
a.LHはSertoli細胞に作用する。
b.GnRHはLeydig細胞に作用する。
c.アンドロゲン受容体は膜蛋白である。
d.テストステロンは5α還元酵素で不活化される。
e.副腎アンドロゲンはコレステロールから合成される。
正答の理由
副腎アンドロゲンもステロイドホルモンで、出発物質はコレステロールです。精巣ではLHがLeydig細胞を刺激してテストステロン合成を促します。テストステロンは5α還元によって、作用の強いジヒドロテストステロン〈DHT〉に変換されます。
各選択肢の検討
a.誤り。LHの主要な標的はLeydig細胞です。Sertoli細胞には主にFSHが作用します。
b.誤り。GnRHは下垂体に作用してLH・FSHの分泌を促します。
c.誤り。古典的なアンドロゲン受容体は細胞内の核内受容体群に属します。膜を介する非ゲノム作用の研究と混同しません。
d.誤り。DHTへの変換は、特定の組織でアンドロゲン作用を強める経路です。
e.正しい。DHEAなどの副腎アンドロゲンもコレステロールから合成されます。
覚えるポイント
LH→Leydig、FSH→Sertoli。5α還元はテストステロンをDHTに変える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- Endotext:Androgen Physiology, Pharmacology, Use and Misuse、Biosynthesis・Amplification
- National Lipid Association:副腎でのコレステロールからのステロイド合成
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。