軽度の白血球減少への段階的評価|第111回医師国家試験F25

第111回医師国家試験 F25(2017年)

正答:e

問題

43歳の女性。1か月前の健康診断で異常を指摘され来院した。健診の報告書を示す。

検査項目 基準値 あなたの値
白血球(/μL) 4,000〜8,000 3,800

要精査。医療機関を受診してください。

患者への説明として誤っているのはどれか。

a.「病気ではなくても 4,000 を下回ることがあります」

b.「以前の検査結果との比較が重要です」

c.「本日も同じ検査をしましょう」

d.「白血球の種類を調べましょう」

e.「骨髄の検査が必要です」

正答の理由

白血球3,800/μLという1回の軽度低値だけで、直ちに骨髄検査が必要とは言えません。基準範囲から外れても病気とは限らないため、過去値、再検値、白血球分画、他の血球・末梢血像や症状を確認してから追加検査を判断します。持続・進行する減少や他の血球異常などがあれば、血液内科への相談や骨髄検査を検討します。

各選択肢の検討

a.正しい説明です。基準範囲は健康者の測定値を基に設定され、範囲外が直ちに病気を意味するわけではありません。

b.正しい説明です。以前から同程度か、新たに低下したかは判断に重要です。

c.正しい説明です。再検で持続性や変動、他の血球の状態を確認します。

d.正しい説明です。分画と好中球の絶対数などを調べ、減っている細胞を確認します。

e.誤った説明です。現時点の軽度低値だけで侵襲的な骨髄検査が必要と断定するのは早計です。

覚えるポイント

軽度低値1回から骨髄検査へ飛ばず、過去値・再検・分画を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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