第111回医師国家試験 E51(2017年)
正答:d
問題
12歳の男児。肺結核の接触者検診のため来院した。同居している祖父が肺結核と診断されており、患児は2週間前から37.5℃前後の微熱と咳嗽が続いているという。
対応として正しいのはどれか。
a.診察時は手袋を着用する。
b.聴診器を患児専用にする。
c.トイレでの採痰を指示する。
d.医療従事者はN95マスクを着用する。
e.診察室内で患児が接触した場所の消毒を行う。
正答の理由
家庭内接触に加えて微熱・咳が持続しており、活動性肺結核を疑って空気感染対策を行います。医療従事者はフィットを確認したN95マスクを使用します。患者の咳エチケット、適切な換気・隔離も重要です。小児だから一律に感染性がないとは判断しません。
各選択肢の検討
a.誤り。手袋は血液・体液接触など標準予防策の適応に応じて使いますが、肺結核への主な追加対策は空気感染対策です。
b.誤り。聴診器の通常の清拭は必要ですが、専用化が空気感染を防ぐ中心的対策にはなりません。
c.誤り。採痰は陰圧室・採痰ブースや適切な屋外など、他人への曝露を避ける環境で行います。一般のトイレへ指示しません。
d.正しい。疑い例の診療でもN95マスクを使用します。
e.誤り。通常の環境清掃を省く意味ではありませんが、接触面の特別な消毒が結核伝播防止の中心ではありません。
覚えるポイント
疑い例から空気感染対策。N95と換気を、手袋・表面消毒だけで代用しない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。