第111回医師国家試験 E38(2017年)
正答:b・d・e
問題
非侵襲的陽圧換気〈NIPPV〉の適応はどれか。3つ選べ。
a.呼吸停止
b.COPD増悪
c.上気道閉塞
d.心原性肺水腫
e.筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉
正答の理由
NIPPVは選択されたCOPD増悪、心原性肺水腫、ALSなどによる換気不全で用います。自発呼吸や気道の開通・保護が保たれるか、分泌物を処理できるかなどを確認し、悪化時に挿管を遅らせません。
各選択肢の検討
a.誤り。直ちに換気・気道確保を行う状況であり、通常のNIPPVの適応ではありません。
b.正しい。特に急性高CO2血症と呼吸性アシドーシスを伴う例で有効です。増悪全例に行うわけではありません。
c.誤り。閉塞した気道の解除・確保が優先されます。
d.正しい。適切な患者ではCPAPまたは二相性陽圧換気で呼吸状態を改善します。
e.正しい。呼吸筋力低下による換気不全への選択肢です。球症状や耐容性、本人の希望も踏まえて導入します。
覚えるポイント
NIPPVは適応病態だけでなく気道保護・忍容性・挿管への移行も評価。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- ERS/ATS2017:COPD増悪・心原性肺水腫のNIV推奨
- EAN/ERN EURO-NMD 2024:ALSの呼吸不全とNIV、Chapter5c
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。