メタ分析の統合指標とIPDメタ分析の区別|第111回医師国家試験E36

第111回医師国家試験 E36(2017年)

正答:c・e

問題

メタ分析〈メタアナリシス〉について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.生態学的研究の一つである。

b.観察研究は対象にならない。

c.研究を収集することで精度を向上させることを目的としている。

d.複数の研究のすべての個人データをプールし、疫学指標を再計算する。

e.複数の研究から同じ疫学指標を抽出し、それをまとめた指標を算出する。

正答の理由

メタ分析は複数の研究の結果を統計学的に統合する方法で、推定精度の向上などを目的とします。通常は研究ごとの効果指標と不確実性を用いて重み付けしてまとめます。研究の異質性やバイアスがなくなるわけではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。地域などの集団単位の曝露と疾病の関係を調べる生態学的研究とは異なります。

b.誤り。適切な観察研究を対象とするメタ分析もあります。

c.正しい。情報を統合し推定精度を高めることが目的の一つです。

d.公式正答には含まれません。全研究の全個人データ収集は一般のメタ分析の必要条件ではありません。ただし個人データを用いるIPDメタ分析も存在するため、その手法自体を誤りとはしません。

e.正しい。同じ効果指標を各研究から得て、重み付けなどにより統合指標を推定します。

覚えるポイント

通常の集約データによる統合と、個人データを使うIPDメタ分析を区別。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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