ガドリニウム造影前の腎機能と喘息の確認|第111回医師国家試験E34

第111回医師国家試験 E34(2017年)

正答:b・e

問題

腹部超音波検査で肝腫瘤を指摘された患者に対して、腹部ガドリニウム造影MRIを行うこととなった。

検査前に確認すべきなのはどれか。2つ選べ。

a.腹水

b.腎機能

c.肝機能

d.抗血小板薬の内服

e.気管支喘息の既往

正答の理由

公式正答は腎機能と気管支喘息の既往です。腎機能低下では腎性全身性線維症(NSF)などのリスクと製剤選択を考え、喘息歴は急性過敏反応への備えに関わります。ただし現在は製剤ごとのNSFリスクが異なり、低リスク製剤では全例への事前クレアチニン測定を不要とする指針もあります。2017年の正答を現在の全製剤・全患者で一律必須の採血と読み替えません。

各選択肢の検討

a.誤り。臨床的に評価する所見ですが、本問で優先する造影剤安全性の確認項目ではありません。

b.正しい。腎障害の有無・重症度と使う製剤を踏まえて適応を判断します。

c.誤り。肝病変の診療や肝特異性造影剤の描出評価には関係しますが、本問の安全性確認の最適な2項目には含まれません。

d.誤り。MRI造影自体のために抗血小板薬を一律中止するわけではありません。

e.正しい。喘息歴・状態を問診します。例えばEOB・プリモビストでは喘息患者への投与は診断上やむを得ない場合を除き避けるとされ、製剤の添付文書に従って判断します。

覚えるポイント

造影前は患者のリスクと製剤特性を確認し、当時の正答と現行の採血方針を区別。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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