前大脳動脈と下肢の運動野|第111回医師国家試験E24

第111回医師国家試験 E24(2017年)

正答:b

問題

頭部の三次元CT血管撮影像〈3D-CTA〉(別冊No.3)を別に示す。

血流障害が生じると右下肢に限局する運動麻痺が生じる可能性が最も高いのはどれか。

a.①

b.②

c.③

d.④

e.⑤

左・右の表示を保持し、①左中大脳動脈、②左前大脳動脈、③右前大脳動脈、④右中大脳動脈、⑤脳底動脈を確認します。
別冊No.3 / 出典:厚生労働省・第111回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

右下肢の運動は左大脳半球内側面の運動野が担い、主に左前大脳動脈が灌流します。図の左右表示と血管の走行から、②が左前大脳動脈です。したがってbを選びます。

画像の見方

左・右の表示を保持し、①左中大脳動脈、②左前大脳動脈、③右前大脳動脈、④右中大脳動脈、⑤脳底動脈を確認します。

各選択肢の検討

a.誤り。①は左中大脳動脈です。障害では右顔面・上肢優位の麻痺などを考えます。

b.正しい。②は左前大脳動脈です。左半球内側面の下肢運動野を灌流し、右下肢優位の麻痺と対応します。

c.誤り。③は右前大脳動脈です。障害では左下肢優位の麻痺を考えます。

d.誤り。④は右中大脳動脈です。障害では左顔面・上肢優位の麻痺などを考えます。

e.誤り。⑤は脳底動脈です。脳幹などを灌流し、右下肢だけの皮質性麻痺を最もよく説明する血管ではありません。

覚えるポイント

一側下肢優位の麻痺では反対側の前大脳動脈領域を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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