肝癌死亡率にみられる出生コホート効果|第111回医師国家試験E8

第111回医師国家試験 E8(2017年)

正答:c

問題

50歳から74歳までの男性について、ある癌の年齢階級別死亡率(人口10万対)の生まれ年による推移(別冊No.1)を別に示す。

この癌の部位はどれか。

a.胃

b.大腸

c.肝臓

d.肺

e.前立腺

50〜74歳男性の各年齢階級で1930年代半ば生まれを中心に山がある折れ線グラフ。
別冊No.1 年齢階級別死亡率の出生年別推移 / 出典:厚生労働省・第111回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

どの年齢階級でも1930年代半ば生まれを中心として死亡率が高く、より新しい出生世代では低下しています。年齢の違う曲線で共通の出生年の山が現れる、肝癌に特徴的な出生コホート効果です。単に高齢ほど死亡率が高いという年齢効果とは分けて読みます。

画像の見方

横軸は出生年、縦軸は死亡率です。5年齢階級の曲線で1930年代半ば付近の山を認めます。凡例と軸を保持しています。

各選択肢の検討

a.誤り。胃癌にも世代差はありますが、この1930年代出生を中心とする特徴的な山は肝癌を支持します。

b.誤り。提示された各年齢階級共通の出生年の山を説明する選択肢としては肝癌が適切です。

c.正しい。1930年代を中心とする高リスクの出生世代が知られ、図の形に合います。

d.誤り。肺癌では喫煙の世代差などが関与しますが、本図は肝癌のコホート効果を示します。

e.誤り。この図の死亡率の高さと出生世代別の形を示す典型的な部位ではありません。

覚えるポイント

年齢階級が違っても同じ出生世代に山があればコホート効果を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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