初発精神病症状への心理教育|第111回医師国家試験D39

第111回医師国家試験 D39(2017年)

正答:a

問題

22歳の男性。まとまらない言動を主訴に家族に連れられて来院した。2か月前に大学卒業後就職して普通に働いていたが、1か月前から突然、言動がまとまらなくなった。「何か大変なことが起こりそうな不気味な感じがあり、不安で落ち着かない」「命令する声が聴こえ、誰かに操られている」などと言うようになり自宅で療養していた。診察には素直に応じるが「自分は病気ではない」と言う。身体所見に異常を認めない。

まず導入すべきなのはどれか。

a.心理教育

b.行動療法

c.芸術療法

d.催眠療法

e.自律訓練法

正答の理由

妄想気分、命令性幻聴、作為体験と病識の乏しさがあり、統合失調症を含む初発精神病を考えます。選択肢では心理教育を導入し、本人・家族が症状や治療、再燃時の対応を理解できるよう支援します。妄想を一方的に否定せず関係を築き、必要な薬物療法や安全性の評価も並行します。

各選択肢の検討

a.正しい。症状・治療の説明と療養支援により、治療への理解と参加を助けます。

b.誤り。個別の行動上の課題には用いられますが、本例で最初に導入する説明・支援としては心理教育を選びます。

c.誤り。補助的な活動として役立つ場合はありますが、まず必要な疾患と治療の理解への支援に代わるものではありません。

d.誤り。幻覚妄想を呈する初発精神病の標準的な導入治療ではありません。

e.誤り。リラクセーション法ですが、精神病症状への初期対応の中心にはなりません。

覚えるポイント

初発精神病では治療関係を築き、本人・家族への心理教育を行う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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