第111回医師国家試験 D3(2017年)
正答:d
問題
身体依存が最も形成されやすいのはどれか。
a.覚醒剤
b.ニコチン
c.有機溶剤
d.オピオイド
e.カフェイン
正答の理由
反復するオピオイド使用では身体が薬物の存在に適応し、中止・減量で筋痛、腹痛、下痢、発汗などの離脱症状を来し得ます。本問の公式正答はオピオイドです。身体依存と、使用を制御できない依存症とは同一ではなく、治療中の患者にも身体依存は生じます。形成しやすさは薬剤、用量、使用期間などにも左右され、他の選択肢に身体依存や離脱がないという意味ではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。強い依存性を持ち、離脱症状も生じますが、本問で身体依存の代表として選ぶのはdです。
b.誤り。ニコチンにも身体依存と離脱症状があります。「身体依存がない」とはせず、本問の比較ではdを選びます。
c.誤り。反復使用による依存や離脱はあり得ますが、公式正答はdです。
d.正しい。反復使用で身体依存が形成され、中止による特徴的な離脱症状を来し得ます。
e.誤り。中止時の頭痛などの離脱はあり得ますが、本問ではdを選びます。
覚えるポイント
身体依存は中止・減量による離脱。依存症と同義ではない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。