食後採血とトリグリセリド|第111回医師国家試験C25

第111回医師国家試験 C25(2017年)

正答:d

問題

45歳の男性。タクシーの運転手で、高血圧症、糖尿病、脂質異常症および高尿酸血症に対して食事療法と運動療法とを行っている。午前11時30分ごろ定期受診のため来院した。担当医との会話を示す。

医師「こんにちは。お変わりありませんか」

患者「はい、特に変わりありません。今日は朝食から時間が経っていますので、血液検査をしていただけますか」

医師「朝食は何時に摂られましたか」

患者「5時半ごろにうどんを食べました」

血液生化学検査項目のうち最も朝食の影響を受けるのはどれか。

a.尿酸

b.HbA1c

c.クレアチニン

d.トリグリセリド

e.LDLコレステロール

正答の理由

トリグリセリドは食事の影響で変動しやすく、食後6時間の採血を空腹時とは扱いません。現在は随時の評価基準もありますが、採血時刻・食後時間を確認して解釈する必要があります。

各選択肢の検討

a.誤り。食事内容や飲酒で変動しますが、本問で最も影響を受けやすいのはトリグリセリドです。

b.誤り。過去1〜2か月程度の血糖状態を反映し、当日の朝食で直ちに大きく変わる指標ではありません。

c.誤り。筋肉量や腎機能、食事内容の影響もありますが、本問の最適肢ではありません。

d.正しい。食後の脂質代謝の影響を受け、空腹時と随時で基準を区別します。

e.誤り。トリグリセリドほど食事で変動しません。ただし計算法によるLDL値はTGの影響にも注意します。

覚えるポイント

脂質採血は食後時間を記録し、空腹時と随時のTGを区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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