第111回医師国家試験 C23(2017年)
正答:d
問題
84歳の男性。物忘れを主訴に家族に連れられて来院した。約半年前から物忘れを自覚していた。最近になり認知症の妻の服薬内容をたびたび間違え、十分に管理できなくなっており、心配した隣町に住む長女に連れられて妻とともに受診した。普段は妻と2人暮らしで、妻の定期受診の際は診療所まで車を運転している。
この患者の認知機能を評価するのに適切な問いかけはどれか。
a.「よく眠れますか」
b.「片足で立ってください」
c.「夜トイレに何回行きますか」
d.「100から7を順番に引いてください」
e.「最近死にたいと思ったことはありませんか」
正答の理由
100から7を順に引く課題は、注意・計算などの認知機能を評価します。HDS-Rなどにも用いられますが、一問の成否だけで認知症を確定せず、教育歴・聴力・気分や生活機能を含めて評価します。
各選択肢の検討
a.誤り。睡眠の評価として有用ですが、認知機能を直接みる課題ではありません。
b.誤り。主に平衡機能や運動機能をみます。
c.誤り。夜間頻尿の評価です。睡眠や生活機能への影響は別に確認します。
d.正しい。連続減算により注意や計算機能を評価します。検査の目的を説明して協力を得ます。
e.誤り。抑うつや自殺リスクの評価として重要ですが、認知機能検査の課題ではありません。
覚えるポイント
認知機能検査の成績は、生活機能や背景と合わせて解釈する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。