第111回医師国家試験 B25(2017年)
正答:b
問題
血液中の副甲状腺ホルモン〈PTH〉とカルシウムが同方向に変化(両方とも増加、または、両方とも減少)するのはどれか。
a.腫瘍性液性因子性高カルシウム血症〈HHM〉
b.特発性副甲状腺機能低下症
c.偽性副甲状腺機能低下症
d.ビタミンD欠乏症
e.慢性腎不全
正答の理由
特発性副甲状腺機能低下症ではPTH分泌が不足し、血清Caも低下するため、両者が同方向に変化する。PTHが低Caに対して適切に反応できる場合は、Ca低下に伴いPTHが上昇する。PTHそのものと、PTHに似た作用をもつ腫瘍由来PTHrPを混同しない。
各選択肢の検討
a.PTHrPなどによってCaが上昇し、正常副甲状腺由来のPTHは抑制される。PTHrP高値をPTH高値としない。
b.正しい。PTH低下によってCaも低下する。
c.PTHへの標的臓器の反応が低下し、低Caに対してPTHは通常上昇する。
d.Ca吸収の低下などに対し、PTHが代償的に上昇することがある。
e.典型的には低Caやリン蓄積などに対してPTHが上昇する二次性副甲状腺機能亢進をきたす。病期・治療によりCa/PTHは異なり、全症例で固定しない。
覚えるポイント
低Ca+低PTHは分泌不全。低Ca+高PTHは抵抗性や代償反応を考える。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。