第111回医師国家試験 B15(2017年)
正答:e
問題
外用剤の経皮吸収について正しいのはどれか。
a.毛孔からは経皮吸収は起きない。
b.角層が厚いほど経皮吸収は高まる。
c.陰囊の経皮吸収は掌蹠に比べて低い。
d.分子量が小さい物質は経皮吸収が低い。
e.閉鎖密封法〈ODT〉は経皮吸収を高める。
正答の理由
閉鎖密封法は、塗布部を覆って角層の水分保持を高めるなどにより、薬剤の経皮吸収を増加させます。効果だけでなく局所・全身の副作用も強まり得るため、薬剤や部位に応じた指示が必要です。
各選択肢の検討
a.誤り。角層を通る経路に加え、毛包などの皮膚付属器を介した経路もあります。
b.誤り。角層は吸収のバリアで、厚い部位では一般に通過しにくくなります。
c.誤り。陰囊は吸収が高い部位で、角層の厚い掌蹠より低いとはいえません。薬剤・基剤などにも影響されます。
d.誤り。ほかの条件が同じなら、一般に小さな分子の方が皮膚を通過しやすい傾向です。分子量だけで吸収量が決まるわけではありません。
e.正しい。角層の水和などによって吸収が増加します。
覚えるポイント
ODTは経皮吸収を増やすため、強さ・面積・期間と副作用に注意する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。