第111回医師国家試験 B4(2017年)
正答:b
問題
正常妊娠で妊娠初期に比べ後期に低下するのはどれか。
a.循環血液量
b.空腹時血糖
c.血中プロラクチン
d.血中コレステロール
e.血中アルカリフォスファターゼ
正答の理由
妊娠後期はインスリン抵抗性が増しますが、胎児・胎盤による持続的な糖利用などの影響で空腹時血糖は低下する方向です。食後の血糖上昇と空腹時の血糖低下を区別します。
各選択肢の検討
a.誤り。母体の循環血液量は妊娠に伴って増加します。
b.正しい。胎児・胎盤への糖供給などにより、空腹時血糖は低下する方向です。
c.誤り。乳腺の発達・授乳の準備に伴って増加します。
d.誤り。正常妊娠では脂質代謝が変化し、総コレステロールは一般に増加します。
e.誤り。胎盤由来の分画などにより、特に後期に増加します。
覚えるポイント
妊娠後期のインスリン抵抗性増大と、空腹時血糖低下は両立する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- Australian Prescriber:妊娠中の検査値・糖代謝と血液量
- Merck Manual:正常妊娠の内分泌・肝機能変化
- Wangほか2016:正常妊娠の代謝変化・糖と脂質(原著本文)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。