高血圧を伴う急性肺水腫の血管拡張療法|第111回医師国家試験B3

第111回医師国家試験 B3(2017年)

正答:c

問題

高血圧性心疾患の患者が、肺水腫を急激に発症し、急性心不全と診断された。洞性頻脈で血圧は170/100mmHgである。浮腫などの体液貯留を認めない。

呼吸管理とともにまず行う治療はどれか。

a.利尿薬の投与

b.ジギタリスの投与

c.血管拡張薬の投与

d.ドブタミンの投与

e.生理食塩液の急速輸液

正答の理由

高血圧を伴い、末梢浮腫などの体液貯留が目立たない急激な肺水腫です。体液総量の増加だけでなく、血液が肺循環へ再分布して充満圧が急上昇した病態を考えます。呼吸管理とともに、血圧を監視しながら硝酸薬などの血管拡張薬で前負荷・後負荷を軽減します。

各選択肢の検討

a.誤り。明らかな体液貯留では重要ですが、本問は再分布型の高血圧性肺水腫で、まず血管拡張を選びます。

b.誤り。洞性頻脈を伴う急性肺水腫に、速やかな除負荷を目的として最初に投与する薬ではありません。

c.正しい。高い血圧と心充満圧を下げ、肺うっ血を改善します。過度の降圧には注意します。

d.誤り。主に低心拍出・低灌流時に検討する強心薬です。本例は低血圧や低灌流が示されていません。

e.誤り。肺うっ血を悪化させる可能性があります。

覚えるポイント

急な高血圧性肺水腫では、体液再分布を考えて呼吸管理と血管拡張。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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