第111回医師国家試験 A18(2017年)
正答:b・d
問題
閉経後に減少または低下するのはどれか。2つ選べ。
a.FSH
b.骨量
c.腟内pH
d.皮膚コラーゲン
e.LDLコレステロール
正答の理由
閉経によるエストロゲン低下で骨吸収が進み、骨量が減少します。皮膚のコラーゲンも減少します。一方、卵巣からの負のフィードバックが弱まるためFSHは上昇し、腟内pHやLDLコレステロールも一般に上昇する方向です。
各選択肢の検討
a.誤り。卵巣機能の低下によって負のフィードバックが弱まり、FSHは上昇します。
b.正しい。エストロゲン低下に伴い骨吸収が亢進して骨量が減少します。
c.誤り。腟上皮の変化と乳酸産生の減少により、pHは上がり酸性が弱くなる方向です。
d.正しい。閉経後は皮膚のコラーゲンが減少し、皮膚の弾力低下などにつながります。
e.誤り。一般にLDLコレステロールは上昇する方向で、脂質管理が重要になります。
覚えるポイント
閉経後は骨量・皮膚コラーゲンが低下し、FSHは上昇する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- FDA:閉経とFSH上昇
- AAD:閉経による皮膚コラーゲン減少
- NICE NG23:閉経と骨の健康
- ISSVD2023:閉経後の乳酸桿菌減少と腟内pH上昇
- NHLBI:閉経後のLDLコレステロール上昇
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。