眼窩先端部病変による動眼神経障害|第111回医師国家試験A16

第111回医師国家試験 A16(2017年)

正答:b・c

問題

眼窩先端部の病変でみられるのはどれか。2つ選べ。

a.兎眼

b.散瞳

c.眼瞼下垂

d.眼球陥凹

e.角膜知覚過敏

正答の理由

眼窩先端部では視神経と眼球運動に関係する脳神経、三叉神経第1枝などが近接しています。動眼神経の障害により瞳孔括約筋と上眼瞼挙筋の働きが低下すると、散瞳と眼瞼下垂を来します。三叉神経第1枝が障害されれば角膜知覚は低下する方向です。

各選択肢の検討

a.誤り。閉眼不全であり、主に顔面神経麻痺などによる眼輪筋の障害で起こります。

b.正しい。動眼神経の副交感神経線維が障害されると瞳孔括約筋の働きが低下します。

c.正しい。動眼神経支配の上眼瞼挙筋が障害されます。

d.誤り。眼窩内容の減少や交感神経障害などで問題となり、眼窩先端部の動眼神経障害を示す代表所見ではありません。

e.誤り。三叉神経第1枝の障害では角膜知覚低下・角膜反射低下を考えます。

覚えるポイント

眼窩先端部は視神経・眼球運動神経・三叉神経第1枝の障害を組み合わせて考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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