第110回医師国家試験 I34(2016年)
正答:d・e
問題
うつ病の患者で、抑うつ気分と関連してみられる妄想はどれか。2つ選べ。
a.被毒妄想
b.迫害妄想
c.憑依妄想
d.罪業妄想
e.貧困妄想
正答の理由
抑うつ気分に調和する妄想には、自分が罪を犯したとする罪業妄想や、財産を失い困窮したとする貧困妄想があります。公式正答はd、eです。
各選択肢の検討
a.被毒妄想は他者に毒を盛られたとする被害的内容で、抑うつ気分と典型的に調和する妄想ではありません。
b.迫害妄想は他者から害を加えられるという被害的内容です。抑うつに特有の気分一致妄想とは異なります。
c.憑依妄想は何者かに取りつかれたとする内容で、典型的な抑うつ気分一致妄想ではありません。
d.自分が罪を犯した、罰せられるべきだとする罪業妄想は、抑うつ気分に一致する内容です。
e.破産した、生活できないなどの貧困妄想も、抑うつ気分に一致する内容です。
覚えるポイント
気分一致妄想は抑うつ気分に沿う罪業・貧困・破局などの内容が代表です。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(I問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- WHO: ICD-10 Clinical descriptions and diagnostic guidelines, F32.3
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。