第110回医師国家試験 I29(2016年)
正答:c
問題
アルコールによる異常酩酊を疑う状況はどれか。
a.ビール1杯で悪心を訴えた。
b.飲酒後に陽気で多弁になった。
c.飲酒後に大声で興奮し始めた。
d.虫が這うような幻視を訴えた。
e.大量飲酒して意識を消失した。
正答の理由
異常酩酊では、飲酒量に比して著しい興奮・攻撃性などの異常な行動を示すことがある。単なる悪心、陽気さ、過量飲酒後の意識消失、離脱時の幻視とは区別する。
各選択肢の検討
a.悪心は飲酒後に起こりうる身体症状で、異常な行動を示す状況ではない。
b.陽気で多弁になるのは通常の単純酩酊でみられる変化である。
c.大声で興奮する著しい行動異常は異常酩酊を疑わせるため正しい。
d.虫が這う幻視は慢性飲酒者の離脱せん妄などでみられうるが、飲酒による異常酩酊を示す記載ではない。
e.大量飲酒後の意識消失は急性アルコール中毒による意識抑制であり、異常な行動を伴う酩酊とは異なる。
覚えるポイント
異常酩酊では飲酒量と不釣り合いな興奮・攻撃性などの行動異常が手掛かりとなる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。