第110回医師国家試験 I25(2016年)
正答:b
問題
末梢血で好酸球増多を呈することが最も少ないのはどれか。
a.気管支喘息
b.気管支拡張症
c.慢性好酸球性肺炎
d.アレルギー性肉芽腫性多発血管炎
e.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
正答の理由
喘息、慢性好酸球性肺炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧称アレルギー性肉芽腫性多発血管炎)、ABPAは好酸球増多を伴うことがある。一方、気管支拡張症そのものは多様な原因による気道拡張であり、末梢血好酸球増多を特徴としない。
各選択肢の検討
a.喘息、とくに2型炎症を伴う病型では末梢血好酸球増多を認めうる。
b.気管支拡張症だけでは好酸球増多は特徴的でないため、最も少ない選択肢として正しい。好酸球性炎症を併存する例はある。
c.慢性好酸球性肺炎では末梢血および肺組織の好酸球増加が特徴である。
d.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は喘息、好酸球増多、血管炎を特徴とする。
e.ABPAでは喘息や嚢胞性線維症などを背景に好酸球増多やIgE上昇を認めうる。
覚えるポイント
好酸球増多は喘息・好酸球性肺炎・EGPA・ABPAで手掛かりとなる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(I問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 日本呼吸器学会:喘息予防・管理ガイドライン関連資料
- 日本呼吸器学会:気管支拡張症
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。