第110回医師国家試験 I21(2016年)
正答:b
問題
正常脳の大脳半球冠状断の髄鞘染色(Klüver-Barrera染色)標本(別冊No. 5)を別に示す。矢印で示す部位が最も障害される疾患はどれか。
a.Parkinson 病
b.Huntington 病
c.脳血管性認知症
d.Lewy 小体型認知症
e.Alzheimer 型認知症

正答の理由
矢印は側脳室に接する尾状核を示す。Huntington病では尾状核を含む線条体の中型有棘ニューロンが変性・脱落し、尾状核萎縮を来す。
各選択肢の検討
a.Parkinson病の主病変は黒質緻密部のドパミン神経細胞脱落であり、尾状核が最も障害される疾患ではない。
b.Huntington病では尾状核・被殻を含む線条体が変性するため正しい。
c.脳血管性認知症は脳血管障害に伴う病変が多発・局在する病態で、尾状核を選択的に障害する疾患ではない。
d.Lewy小体型認知症では大脳皮質・辺縁系などのαシヌクレイン病理が中心で、尾状核選択的な変性ではない。
e.Alzheimer病は海馬・側頭頭頂葉を含む広範な神経変性が中心で、尾状核が主座ではない。
覚えるポイント
Huntington病では尾状核を含む線条体の萎縮が目立ち、側脳室前角が拡大する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。