第110回医師国家試験 I19(2016年)
正答:c
問題
幼児の調節性内斜視に対し最初に行うのはどれか。
a.片眼の遮蔽
b.縮瞳薬の点眼
c.矯正眼鏡の装用
d.外直筋短縮手術
e.プリズム眼鏡の装用
正答の理由
調節性内斜視は遠視を明瞭に見ようとする過剰な調節が輻湊を強めて生じる。まず調節麻痺下屈折検査に基づいて遠視を完全矯正する眼鏡を装用し、残存する斜視角や弱視を評価して追加治療を考える。
各選択肢の検討
a.片眼遮蔽は弱視がある場合に視力差を改善するため追加する治療で、斜視への最初の対応ではない。
b.縮瞳薬は標準的な初期治療ではなく、まず遠視を矯正する。
c.遠視矯正により調節性輻湊を減らせるため第一選択である。
d.手術は完全矯正眼鏡でも斜視が残る部分調節性内斜視などで検討し、初期治療ではない。
e.プリズムは眼鏡矯正後に小角度の残余偏位がある場合などに検討し、最初の治療ではない。
覚えるポイント
調節性内斜視では、まず遠視を完全矯正し、眼鏡装用後の眼位を評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(I問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 日本弱視斜視学会:内斜視・調節性内斜視
- 日本眼科学会:眼鏡処方に関するガイドライン
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。