第110回医師国家試験 H8(2016年)
正答:c
問題
8 甲状腺の診察で正しいのはどれか。
a.頸部を後屈して行う。
b.甲状腺は甲状軟骨と舌骨との間に触知する。
c.唾液を嚥下すると甲状腺は頭側へ移動する。
d.甲状腺の血管性雑音は頸動脈分岐部分で聴取する。
e.甲状腺を触知すれば甲状腺腫大があると診断する。
正答の理由
甲状腺は甲状軟骨の下方、気管前面に位置し、嚥下時には喉頭・気管とともに頭側へ移動する。この動きを触診で確認する。頸部は軽く屈曲させると診察しやすく、血管性雑音は甲状腺上極付近で聴取する。
各選択肢の検討
a.誤り。視診では軽く伸展させることもあるが、触診では頸部を軽く前屈させて筋緊張を緩める。診察全体を後屈位で行うとはいえない。
b.誤り。甲状腺は甲状軟骨と舌骨の間ではなく、甲状軟骨より下方で気管前面に位置する。
c.正しい。嚥下に伴い喉頭・気管が挙上するため、甲状腺も頭側へ移動する。
d.誤り。血管性雑音は頸動脈分岐部ではなく、甲状腺上極付近で聴取する。
e.誤り。正常甲状腺が触知される人もおり、触知だけで腫大とは診断できない。
覚えるポイント
嚥下に伴って甲状腺が上下に動くかを観察・触診する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。