歩行異常で予想される錐体路徴候|第110回医師国家試験H2

第110回医師国家試験 H2(2016年)

正答:c

問題

2 歩行時の姿位を図に示す。

この患者の左下肢に予想されるのはどれか。

a.筋緊張低下

b.腱反射減弱

c.足クローヌス

d.線維束性収縮

e.アステリキシス

歩行時に左下肢を振り出す姿勢と足部の矢印を示す線画
問題図 / 出典:厚生労働省・第110回H問題(原本の該当ページ)

正答の理由

図では左下肢に痙性麻痺を示唆する歩行異常がみられる。錐体路障害では筋緊張亢進、腱反射亢進、病的反射や足クローヌスが出現し得る。急性期には所見が異なることがあるが、本問の選択肢では足クローヌスが該当する。

各選択肢の検討

a.誤り。錐体路障害では一般に筋緊張は低下せず、痙性の亢進を示す。

b.誤り。腱反射は減弱ではなく亢進する。

c.正しい。錐体路障害では伸張反射が亢進し、足関節を急に背屈させた際に反復する足クローヌスがみられ得る。

d.誤り。線維束性収縮は下位運動ニューロン障害などでみられる所見である。

e.誤り。アステリキシスは姿勢保持時にみられる陰性ミオクローヌスで、錐体路徴候ではない。

覚えるポイント

錐体路障害では腱反射亢進やクローヌスなどの上位運動ニューロン徴候を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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